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2026.11.04

おはようございます!
広報担当の安保敬司です。

11月に入って、朝晩の空気がぐっと冷たくなってきました。暦の上では、11月7日がもう立冬だそうです。

10月30日、ホンダの研究開発会社・本田技術研究所の総合試験場「鷹栖プルービンググラウンド」(北海道上川郡鷹栖町)が、国の「自然共生サイト」に認定されました。認定されたのは敷地の約70%にあたる571ha。2025年の調査では、希少種58種を含む1,245種の動植物が確認されているそうです。

テストコースに、そんなに生き物が?

最初に見出しを読んだとき、正直ちょっと意外でした。テストコースというと、車がぐるぐる走るアスファルトの場所、というイメージしかなかったんです。

ところが鷹栖の総面積は789ha。東京ドーム約169個分だそうです。西側は山地の森林ゾーン、東側が平地のテストコースゾーンに分かれていて、1年の半分近くは雪が降る土地なんだとか。

1996年の開設時に、敷地の約60%の森林を残し、35,000本の植樹もしたと発表されています。30年かけて育ってきた森なんですね。

自然共生サイトって何ですか

恥ずかしながら、この言葉はほとんど知りませんでした。調べてみると、企業などの民間の取り組みで生物多様性が守られている場所を、国が認定する制度だそうです。2025年4月に施行された「地域生物多様性増進法」にもとづいて、環境大臣・農林水産大臣・国土交通大臣が認定する仕組みとのこと。

背景には「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」という国際目標があるそうです。2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として守ろう、というもの。初めて聞いた言葉でしたが、名前が覚えやすいので一発で頭に残りました。

ホンダの拠点としては、2023年のモビリティリゾートもてぎ、2024年の埼玉製作所 完成車工場に続いて3カ所目。研究開発拠点では初めてだそうです。

シマエナガもカブトムシもいるそうです

ホンダの環境サイトに、確認された希少種の例が載っていました。シマエナガ、エゾサンショウウオ、ミヤマクワガタ、カブトムシ、ヒメギフチョウ……。名前を眺めているだけで、なんだか楽しくなってきます。

なかでも目に留まったのがニホンザリガニです。水温20℃以下の、林に囲まれた源流にしか暮らせない日本固有種で、北海道と青森・岩手・秋田の1道3県にしかいないそうです。

水路ではヤマメも見つかっていて、石狩川を下って日本海でサクラマスになる可能性もある、と書かれていました。敷地の中の小さな水の流れが、ずっと先の海までつながっている。そう思うと、ちょっと壮大な気持ちになりました。

秋には調整池に200羽を超えるコガモが来るそうです。コースの脇で、カモがのんびり羽を休めている。想像すると、なかなかいい眺めです。

「見守る」という守り方

守り方についても書かれていました。自然度の高い「ハルニレ・ヤチダモ群落」を保護区にして、人の手をできるだけ入れない「見守り型保全」をしているそうです。

そのほか、外来種の駆除や水質の保全、定期的なパトロールと生き物のモニタリング。施設見学のイベントで、地域の方に動植物を紹介する取り組みもしているとのことでした。

手をかけて守る方法もあれば、あえて手を出さずに見守る方法もある。自分は「守る=何かをする」だと思い込んでいたので、なるほどなあと思いました。

名古屋の街なかで思ったこと

安保ホールは名古屋駅のすぐそば、ビルに囲まれた場所にあります。窓の外に見えるのはだいたい建物と空です。

そんな場所で働いているので、車を走らせる場所のすぐ隣で、シマエナガやニホンザリガニが暮らしているという話には、素直にびっくりしました。ものづくりの現場と自然が同じ敷地の中にある、というのは、すごいことだなあと思います。

次に車に乗るとき、どこかの森の話をちょっと思い出しそうです。

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